身が透き通っていて綺麗です。日本海の冷たい海から生きたまま来てくれたこの甘海老たちを美味しくいただきたい…。
さて、こんな新鮮な甘海老なのでまずは生で!
お醤油で…もいいのですが、ちょいとおしゃれに仕上げてワインといただきます♪私のお気に入りレシピをご紹介しますね。
(本文より)
今回、料理研究家の河井さんに試食いただくのは、生きたままご自宅へお届けするプリップリッの甘海老。 独自の方法で海の中にいるのと同じ状態で届くという、新鮮そのものの海老を使ったレシピとは!? さっそくご覧ください!
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日本人に生まれて良かった…と思うのが、新鮮な生の海産物を食べる時ですよね。四方を海に囲まれたこの国で、様々な海の幸を生で楽しむことができるのは日本人としての幸せだと思います。
そんな日本の海の幸ラインナップの中でも私たちがご馳走と思えるのは海老類ではないでしょうか?伊勢海老をはじめとして、メジャーなところでは車海老やぼたん海老、芝海老に桜海老・・・。
その中でも私が大好きなのは甘海老です!甘くてねっとりした食感の身、プチプチした卵、よくだしのでる頭や尻尾。小さな体ながら捨てるところがない、いや捨てたくない!と思い、いつも大事に食べています。
そんな私が甘海老で有名な石川県の「能登とき海老」に出会いました!石川県の日本海に面する外浦と呼ばれる地域で、えび籠(かご)漁という手法で取られる甘海老です。小さくて身の柔らかい甘海老は網で取ると身が傷ついてしまいますが、籠漁はエサをいれた籠を海底に沈めて中に入ってきた甘海老ごと引き上げるため、身も傷つかず長いひげもついたまま水揚げ・出荷することができるのだそうです。
冬の寒さの厳しい1月6日に漁が解禁され、産卵前の初物が出回るのが1~2月。この時期にえび籠漁で水揚げされた甘海老は最高の部類に入るのだとか。
楽しみにしていたそんな甘海老が届いた時はびっくり!水と空気でパンパンになったビニールパックに甘海老が生きて入っているのです!ちゃんと動いてる!
この水は紫外線で殺菌された海水で、甘海老が生きられるようになっています。
翌日でもまた生きていました。このビニールパックを切って中の水を出し、甘海老をざっと洗います。
身が透き通っていて綺麗です。日本海の冷たい海から生きたまま来てくれたこの甘海老たちを美味しくいただきたい…。
さて、こんな新鮮な甘海老なのでまずは生で!
お醤油で…もいいのですが、ちょいとおしゃれに仕上げてワインといただきます♪私のお気に入りレシピをご紹介しますね。
レシピ①甘海老のカルパッチョ レモンとからすみ風味(2人分)
甘海老 15本
塩 少々
レモン汁 少々
からすみすりおろし 適量
ディルの葉 1枝分
マイクロハーブ 適量
エクストラバージンオリーブオイル 適量
→甘海老の頭を取り胴体の殻を剥き、皿に並べる。
→並べた甘海老に塩・からすみ・ちぎったディルの葉・マイクロハーブの葉・エクストラバージンオリーブオイルをふりかけ、レモンの汁を絞ってかける。
からすみの塩気がきいていて白ワインがすすみます!透明でぷりぷりな身は新鮮な証拠ですね。これ以上手を加えたらもったいない!そう思わせる美味しさでした!
そして甘海老の頭も無駄にはしたくありませんね?
だしと取るのもいいけれど、少し捨てることになってしまいます。新鮮で臭みのない甘海老の頭、まるごといただくには?
長いひげや手足も全く傷んでいない、綺麗な頭です。これは籠漁で取れた甘海老だからですね。
まるごといただくには、フリットが一番!
レシピ②甘海老の頭のフリット バジルマヨネーズ添え(2~4人分)
甘海老の頭 15尾分
❍フリットの衣:
薄力粉 50g
片栗粉 小さじ1
塩 ひとつまみ
炭酸水 60g
❍バジルマヨネーズ
卵黄 1こ
マスタード 15g
リンゴ酢 15g
砂糖 1g
塩 ひとつまみ
サラダ油 60g
バジルペースト15g
→甘海老の頭はよく水気をとっておく
→バジルマヨネーズを作る。サラダ油とバジルペースト以外の材料をよく混ぜ合わせ、サラダ油を少しづつ垂らしながらよく混ぜ、乳化させる。最後にバジルペーストを加え混ぜる。
→衣の材料を混ぜ合わせる
→頭に衣をまんべんなくからませ、180度の揚げ油でカリッとするまで揚げる。
*水気が残っていると揚げる時にはねるので注意。頭の中にも衣をよくからませるとはねにくい。
揚げたてのフリットにバジルマヨネーズと塩を添えて。サクサクのフリットを口に入れてかみしめると、甘海老の頭から味噌がジュワっ~と。バジルマヨネーズと塩を交互につけて、いただきま~す!
カルパッチョもフリットも家でのちょい飲みやホームパーティにもぴったり。ワインやビールにもよく合いますし、何より甘海老を捨てることなく全部楽しめます。
贈答用にも、ちょっと贅沢したい時の自家用にもおすすめです。生きた海老はお子さんのいるご家庭にも喜ばれそう!石川県能登とき海老、いかがでしょうか?
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いかがでしたか? 日本海から生きたままやってきた甘海老を余すことなく、おいしくいただけるレシピ、ぜひご自宅で試してみてください!
<プロフィール>
料理研究家 河井あゆみ
2年半のNY滞在時に料理学校でイタリアンコースを修了し講師のアシスタントを経験。帰国後子育てを経て、2010年からイタリアンをベースにしたおもてなし・家庭料理の教室「料理教室ARNOアルノ」を主宰する。