RINGBELL BLOG

カタログギフトのリンベルが日本中から厳選した逸品を、美食のプロがテイスティング

「石川県 活ずわいがに」料理家・若井めぐみさん

とっても身が締まっていて食感はムチッとした感じ。
上品な旨みと甘さが広がります。おいしい♪

味噌も濃厚でクリーミー。新鮮なので生臭みもなくおいしくいただけます。
食べられるだけ食べておなか一杯。
こんな貴重な蟹でおなか一杯にできるなんて幸せすぎます。

(本文より)

 

 

水揚げされ、漁港から直送でお届けとなるズワイガニ。生きたままのカニをどのように取り扱ったらいいのか?今までもいろいろな商品をご紹介頂いている若井めぐみさんに、生きたまま届くカニのお取り扱いについて、面白、おかしくご紹介頂きました。
ではご覧ください。
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こんにちは!
料理家・ハーブ料理研究家の若井 めぐみです。
今回は「日本の極み」シリーズ、石川県のブランド蟹、加能蟹を試食させていただきました!
加能蟹の漁期は11/6~3/20。石川県内で水揚げされるオスのズワイガニだそうです。
限られた期間、日帰り船の底引き網で漁獲される加能蟹。
天候によっては水揚げされないことももちろん…。

そんな貴重な蟹を味わう機会をいただきありがたいです。

それではレポート開始です!
まず届くとこんな感じ。f:id:neko_pa:20200221112248j:plain発泡スチロールの箱2つに分かれています。そして中はというと

f:id:neko_pa:20200221112321j:plainなんとこちらで1セット。
1度に4杯届くのです。もちろん購入するときは注文するときにわかりますが、私は知らなかったのでびっくり!
届いたときは蟹さんが裏返しに入っています。
おそらく味噌が蟹肉に回ってしまうのを防ぐためなのかな…?それとも蟹が動きにくいようにとか…。
ひっくり返してあげるとこんな感じです!f:id:neko_pa:20200221112407j:plainわー、これこれ!やっぱり蟹は赤い甲羅が見えてこその存在感。
そして「天然活蟹」なので当たり前なのですが、生きてます! 動いてます 笑

f:id:neko_pa:20200221112501j:plainちょっと持ち上げて。

f:id:neko_pa:20200221112536j:plain身が詰まっていて、ずっしりと重いです。
この、爪のところについている水色のタグが加能蟹の証。
石川県内でも水揚げされる漁港がいくつかあるらしいのですが、その漁港名が記載されています。

では蟹さん、あまり長く遊んでいるとかわいそうになってくるので早速茹でてあげることにします。(うちの兄が子供のころに生きた毛ガニをいただいたときに、さんざん遊んでいたら、かわいそうで食べられなくなったという事例が。笑)

実は今の家で、生きた蟹を調理するのは初めて。
私でなくとも家で蟹を茹でたことのない方も多いはず…。
でもそんな方たちのためにちゃんと茹で方、捌き方の解説もついていますのでご安心を。f:id:neko_pa:20200221112649j:plain説明に沿って進んでいけば無事に食卓にあげることができます。
私も説明に従い、まず、蟹を真水で洗います。

f:id:neko_pa:20200221112736j:plain
シンクいっぱいに蟹が折り重なる光景は、ここうち?と不思議な気分になります。
ちなみに蟹の甲羅についている粒々状のものはカニビルと言って、蟹に寄生するヒルの一種だそう。ちょっと気持ち悪くて私も苦手なのですが、実はこれがついていると蟹が脱皮してから時間が経っているという証拠なので、身もしっかりして美味しいという判断基準にもなるそうですよ!

水でよく洗ったら茹でていきます。

f:id:neko_pa:20200221112824j:plainうちで一番大きい鍋を使って。
茹でるときは好みの塩加減になるよう塩を加えます。
大きな鍋がないときは、1~2杯ずつ分けて茹でるといいでしょう。

f:id:neko_pa:20200221112910j:plain
ブクブク…
しっかりと中まで火が通るように記載の時間通り茹でます。

そして茹であがり。
じゃ~ん!

f:id:neko_pa:20200221113002j:plain

どうですか?このド迫力。
これは人が集まるときなどに出てきたら相当盛り上がりますね!
もちろんそのまますぐに味見してみます。

説明書「捌き方」を参考に、甲羅を開けて脚をカットします。

f:id:neko_pa:20200221113331j:plainそして脚はシンプルにレモンを絞り

f:id:neko_pa:20200221113446j:plainパクリ

f:id:neko_pa:20200221113516j:plainとっても身が締まっていて食感はムチッとした感じ。
上品な旨みと甘さが広がります。
おいしい♪

よく食べる冷凍の蟹は水っぽかったりするけれど、それとは全くの別物。(当たり前です、むしろ失礼 笑)

味噌も濃厚でクリーミー。新鮮なので生臭みもなくおいしくいただけます。
食べられるだけ食べておなか一杯。
こんな貴重な蟹でおなか一杯にできるなんて幸せすぎます。

うちは夫婦2人なので、さすがに4杯は食べきれない。
お味噌汁にしたりもしたけれど、残りの身は冷凍することにしました。

実はこちらの蟹、水揚げの有無にもよるので到着の日にちの指定が不可能。
届いたタイミングですぐに食べられないというときには茹でて冷凍しておくのはおススメです。
茹でてから、殻ごと冷凍でもいいし、身を剥いてからでもOK。
私はすぐに料理に使えるように身を剥いて、こんな風に密封できるパックに入れました。使うときは前の晩に冷蔵庫に移します。

f:id:neko_pa:20200221130944j:plain
そしてこの蟹肉を使った簡単なアレンジレシピにして調理しました。
2種類作りましたのでご紹介いたしますね!

まず一つ目がこちら…

f:id:neko_pa:20200221131056j:plain~加能蟹と大葉の細春巻き~ 

【材料 細春巻き4本分】
・春巻きの皮・・・2枚
・蟹肉・・・80g
・大葉・・・8枚
・水溶き小麦粉・・・少量
・揚げ油・・・適量
・カットレモン、マスタード・・・適宜

【作り方】
1.春巻きの皮を三角形に半分に切り、その上に大葉を並べ、蟹肉を乗せ、端に水溶き小麦粉を塗って両端を折る。

f:id:neko_pa:20200221131308j:plain
2.くるくると丸めてスティック状にする。

f:id:neko_pa:20200221131341j:plain 3.フライパンに1cm程度揚げ油を引き、中火でこんがりと色づくまで揚げる。(卵焼き器の大きさがちょうど良かったのでフライパンでなく卵焼き器でやりました。)

f:id:neko_pa:20200221131411j:plain4.カットして皿に盛り付け、好みでカットレモン、マスタードを添える。

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 蟹の身がぎっしり詰まった贅沢な春巻きです。シンプルな材料でとても簡単!
お好きな方はチーズなんかを入れても◎。
その場合はモッツァレラだと水分が多くて皮が破れやすいので、水分の少ない、とろけるミックスチーズや小さく切ったベビーチーズなどで試してみて。 

春巻きのパリッとした食感が加わることで蟹の印象もまた違ってきますので、試してみてくださいね。 

そしてもう一品がこちら…

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~加能蟹とセロリのサラダ~

【材料 2人分】
・蟹肉・・・50g
・セロリ・・・5cm程度
・きゅうり・・・1/2本
・マヨネーズ・・・大さじ1
・レモン汁・・・小さじ1/2
・醤油・・・少々
・胡椒・・・少々
・ケッパー、ハーブ・・・適宜

【作り方】
1.セロリ、きゅうりは薄切りにして、合わせて塩もみする。(塩分量外)

f:id:neko_pa:20200221131853j:plain2.1の水気を絞り、ボウルに入れて、蟹肉を加え、マヨネーズ、レモン汁、醤油、胡椒を加えて混ぜる。

f:id:neko_pa:20200221131923j:plain3.器に盛り付け、好みでケッパーとハーブを添える。 

こちらもとても簡単でみんなが好きな味。
マヨネーズだけでなく、レモン汁と醤油を加えるのがポイント!
さわやかに、食べやすくなりますよ。
サンドイッチなどにはさんでアレンジしても美味しいです♪

冬の貴重な味覚、加能蟹。
ぜひそのまま楽しんだ後は、アレンジレシピもぜひ参考になさってみてください。

 

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プロフィール>

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若井 めぐみ 

ハーブ料理研究家 

 調理師、メディカルハーブコーディネーター、マクロビオティックセラピスト。某一流ホテル調理補助や、六本木の隠れ家フレンチレストランのキッチンスタッフを経て渡仏。パリのパティスリー「Pain de sucre」にて修業。帰国後、日本の洋菓子店に勤務。その後独立。美味しくて体にいい料理を追求しながら料理教室も主宰。