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「宮崎県 みやざき地頭鶏焼き鳥セット」料理講師 青野晃子さん

噛みしめると、旨味がじわ、じわじわと出てきて、ああ、そうそう、このおいしさ、と初めて食べたときの記憶が蘇ってきました。肉質は地鶏にある少し固いイメージはなく、やわらかさも兼ね備えているので食べやすく、そのおかげで旨味を感じやすいんですね。
材料は鶏肉と岩塩のみ、炭火の香りと風味を活かすには、余計な味付け不要ですね。

(本文より)

 

 

今回は初登場、料理講師の青野晃子さん。今回お試し頂いた「みやざき地頭鶏(じとっこ)」の美味しさの秘訣や、お取り寄せならではの家庭で楽しみ方やアレンジレシピもご紹介頂いております。
ではさっそくご覧ください。
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品川区で料理教室La Saveur講師をしております、青野晃子です。

今回私がご紹介させていただくのは、「日本の極みシリーズ 宮崎県 みやざき地頭鶏焼き鳥セット(炭火焼き鳥・味噌焼き鳥)」です。
この「みやざき地頭鶏(じとっこ)」は、現在では天然記念物に指定されている「地頭鶏」をルーツに持つ鶏。
「地頭鶏」は、島津藩で古くから飼育されていましたが、とても美味しい鶏として有名だったことから、当時の「地頭職」に献上され「地頭鶏」の名前がついたと言われています。
このおいしい「地頭鶏」を宮崎の新たなブランドにということで、長年研究開発が続けられ、平成2年に誕生したのが今回いただく「みやざき地頭鶏」。
生産は、広い敷地でのびのびと平飼い(1平方メートルあたり2羽以下)、生育も通常の地鶏よりも長く行う(オス120日、メス150日)決まりがあり、そのため飼育している農家さんも多くはなく、希少な地鶏とされています。

個人的なお話になりますが、宮崎地鶏とのご縁はかれこれ20年ほど前、まだ会社勤めをしていた頃、炭火焼き鶏をお土産に頂いたのが始まり。あのおいしさの感動は今でも忘れられません。それまで何気なく食べていた鶏肉をおいしい!とはっきり思ったのは、あの時が初めてだったと思います。
かくして大好きになったとても貴重な宮崎地鶏を、今回ご紹介させていただくご縁をいただき、お話が決まってから届くのが待ち遠しく、指折り数えて待つこと数日。
ついに届いた袋を開けてみると、とてもかわいい鶏のシルエットが目を引く包みが2つ。f:id:neko_pa:20201112162324j:plain
 

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f:id:neko_pa:20201112162404j:plain包みは祝儀袋のような形になっていて特別感があります。いただいた方が開けるのにわくわくするような仕掛がうれしいですね。ちらっと見せる模様もおしゃれ。 

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f:id:neko_pa:20201112162508j:plain袋にはしっかり「みやざき地頭鶏証」のシール。 

f:id:neko_pa:20201112162554j:plain裏には温め方の説明もわかりやすく書いてあり、すぐおいしく食べられて安心ですね。

f:id:neko_pa:20201112162652j:plainまずはお湯であたためてそのままいただきます。

f:id:neko_pa:20201112162734j:plainまずは炭火焼き鶏から。袋を開けた瞬間に香ばしい炭のいい香りです。 

f:id:neko_pa:20201112162800j:plain噛みしめると、旨味がじわ、じわじわと出てきて、ああ、そうそう、このおいしさ、と初めて食べたときの記憶が蘇ってきました。肉質は地鶏にある少し固いイメージはなく、やわらかさも兼ね備えているので食べやすく、そのおかげで旨味を感じやすいんですね。
材料は鶏肉と岩塩のみ、炭火の香りと風味を活かすには、余計な味付け不要ですね。
そのままでももちろん美味しいですが、ねぎをたっぷり添えていただくのもおすすめです。

f:id:neko_pa:20201112162916j:plainこういうお味には辛口の日本酒、いやここはやはり宮崎ですので焼酎でしょうか。

f:id:neko_pa:20201112162853j:plain続いては味噌焼き鶏。 

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袋を開けると基本味噌なんですが、ちょっと洋風のようななんとも奥深い香りが。
材料を拝見すると、味噌だけでなく、赤ワインも入っているとのことで納得です。発酵の相乗効果で風味が一層増していますね。
さらに驚きだったのはハバネロペースト。
どれくらい入っているんでしょうか、辛いわけでは全くなく、味の重さを和らげるような、引き締め役といった感じです。
鶏の旨味を引き立てる秘策が詰まった味付けです。噛みしめるたびに様々な香りと鶏肉の旨味と一緒になって、長く余韻が残ります。
さらにこちらにはおいしいと評判の内臓も入っていて、食感も変化が楽しめるのがいいですね。
こちらは材料に入っていることもありますが、赤ワインにもよく合いそうです。

そのまま食べてももちろんおいしい2品ですが、今回は贅沢に味噌焼き鶏を親子丼に使わせていただきました。
味噌焼き鶏の味を活かしたかったので、煮汁の味は少し控えめに、身が固くならないよう卵で閉じる直前に加えるのがポイントです。

f:id:neko_pa:20201112163312j:plainみやざき地頭鶏味噌焼き鶏親子丼

<材料(2人分)>
みやざき地頭鶏味噌焼き鶏・・・100g
玉ねぎ・・・120g
卵・・・4個

(煮汁)
出汁・・・250ml ※昆布とかつおの出汁
上白糖・・・ 大さじ1
みりん ・・・20ml
濃口醤油 ・・・15ml
薄口醤油 ・・・20ml 

三つ葉 ・・・適量
ごはん・・・ 適量

<作り方>
①味噌焼き鶏は軽くレンジで温め、ほぐしておきます。玉ねぎは繊維にそって5㎜幅に切ります。卵は白身が残るようにざっくり箸で溶いておきます。
②煮汁の材料を鍋に入れ中火にかけ、沸騰させ上白糖を溶かし、みりんのアルコール分を飛ばしておきます。
③親子丼鍋に②の半量、玉ねぎを入れ中火にかけます。
④玉ねぎに火が入れば、味噌焼き鶏を入れ、卵の2/3を全体にかけ蓋をし、半熟になれば残りの卵をかけ蓋をし火を止め、余熱で火を入れます。
⑤器にごはんを盛り、④をかけ三つ葉をのせます。

☆丼に入れる煮汁の量は適宜調節してください。
☆丼に載せるときは、丼を傾けると具が載せやすくなります。
☆親子丼鍋がなければ小さめのフライパンをご利用ください。

なかなか足を運べない現地の味が家庭で味わえるのは、離れていても土地の空気を感じ、思いを馳せることができる貴重な体験ですね。

 

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プロフィール 

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青野晃子
料理教室La Saveur(東京都品川区)講師。
社会人経験を経て27歳の時に、エコール辻フランス・イタリア料理マスターカレッジに入学、のち都内レストラン勤務の傍ら、ル・コルドンブルー東京に入学、料理ディプロム取得。銀座ロオジエにて研修。現在に至る。
ツヴィリングJ.A.ヘンケルスジャパン(株)専任デモンストレーター・料理教室講師。ワインエキスパート。
料理を作る上で大切な、「理由」をきちんと押さえながらレシピを紐解くことで、作り方をなんとなくではなく、自分の感覚に落とし込んで身に着けていただけるようなレッスンを心がけています。