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カタログギフトのリンベルが日本中から厳選した逸品を、美食のプロがテイスティング

「泉州 水なす漬」料理研究家・河井あゆみさん

シャクシャク・ふわりとした食感で、茄子独特の灰汁は感じず、水を食べているような不思議な感覚。皮にしっかり調味液の味がしみているのですが、中の白い部分は茄子の味そのまま。だから皮と身を一緒に口に入れると塩気が丁度良いのです。これが「てが」さんの独自の塩加減なんですね!本当に美味しくていくつでも手が伸びてしまいます!

(本文より)

 

料理研究家の河井あゆみさんに、京の人気漬物店の水なす漬をご試食いただき、みずみずしい食感の水なす漬にぴったりのサラダレシピも考案いただきました。

さっそくご覧ください!

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水茄子…名前を聞いただけで涼を感じる、大好きな野菜です。大阪泉州を代表する夏の特産物で、関東に住む人間にとってはなかなか手に入らない少々敷居の高いお野菜。
でも初めていただいた時は茄子を生で食べることにびっくりしました!
皮ごとかじるとフルーツのようなみずみずしさ、なんと水茄子は全体の9割以上が水なんだとか・・・。なんとも贅沢な野菜だなあと思ったものです。

 

そんな水茄子の食べ方と言えばやはり生食かお漬物ですが、このたび水茄子のお漬物をリンベルさんから試食させていただけるとのこと、わくわくしながら待っていました!

 

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この度届いたのは京都の人気漬物店「てが」さんの水茄子の浅漬け。新鮮な水茄子を独自の調味液で漬けてあるそうです。その時期の野菜の状態を見て一番適した塩加減で調味液を作り、色々な野菜のお漬物のラインナップがある京都の名店です。お箱も立派!蓋に描かれているのは東寺の象徴で有名な五重塔ですね。

 

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開けてみると一つずつパックされた水茄子漬けが5つも!ひとつひとつに調味液もいっぱいに入っています。

 

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出してみたところ。調味液が宝石のような綺麗なブルーで美しい…。

 

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そしてパックの裏に注意書きがあるように、水茄子は普通に包丁に切ってしまわずに手で割いた方が美味しくいただけます。

 

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ヘタを落とし、切り口に十字に切れ目をいれて(この時は包丁でOK)、切れ目から手で割きましょう。

 

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すると中が真っ白な美しい断面が顔を出します。水茄子が普通の茄子と違う点は、皮が薄く、灰汁も少なく、水分が多いこと。よく見ると身に汁がにじんでいてみずみずしさが伝わってきます!
まずはこのままいただいてみると…シャクシャク・ふわりとした食感で、茄子独特の灰汁は感じず、水を食べているような不思議な感覚。皮にしっかり調味液の味がしみているのですが、中の白い部分は茄子の味そのまま。だから皮と身を一緒に口に入れると塩気が丁度良いのです。これが「てが」さんの独自の塩加減なんですね!本当に美味しくていくつでも手が伸びてしまいます!

 

f:id:neko_pa:20190619160904j:plainさて、なんせ5袋も入っているので水茄子漬けを使った料理を考えました!そのままいただくだけではもったいない。どうせならワインに合わせてアペロ(食事前のちょい飲み)のお供にもしたいじゃありませんか。

 

この水茄子漬け、ハーブや良質のオイルと相性が良いとピンときました!また火を通すのはもってのほか、できるだけ手を加えず水茄子の美味しさとシンプルに味わうのが一番と思ったので、まずはイタリア風にミントと美味しいオリーブオイルでサラダに。

 

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イタリアでは茄子とミントは定番の組み合わせ。

<水茄子漬けとミントのサラダ>

水茄子漬け・・1個

ミントの葉・・2枝ぶん

挽いた黒胡椒・・少々

エクストラバージンオリーブオイル・・大さじ2

 

シンプルに食べやすい大きさに割いた水茄子にちぎったミントの葉とオリーブオイル、挽きたての黒こしょうをぱらり。水茄子に味がついているので塩は必要ないんです。

これは白ワインを呼びます!!

 

もう一つ、ハーブと美味しいオイルと言ったらエスニックバージョンも外せません。

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<水茄子漬けとささみ、パクチーのエスニックサラダ ライム風味>

水茄子漬け・・1個

赤玉ねぎスライス・・1/4個分

茹でた鶏ささみ・・1本分

パクチー・・1株

ライム果汁・・1/2個分

太白ごま油・・大さじ1

白いりごま・・小さじ1

 

作り方は材料をすべて混ぜるだけですが、水茄子の切り方だけご注意を。こりこりとした歯ごたえを生かしたいので一口大にごろっと切ってください。包丁で全て切ってしまうのではなく、包丁で少し切れ目を入れたらそこから指で一口大をむしり取るように切ると表面が不ぞろいになって他の食材ともなじみが良いです。

 

こちらもライムの酸味がきいて爽やか!鶏ささみやごま油の風味の相乗効果でしっかり食べごたえもあります!こちらはビールでも、また炭酸の聞いたハイボールでもいいかも!

 

どちらにしても、夏の休日が目に浮かんでくるようなお料理でしょ?

 

普通の茄子ではなく、調味液の味がついた水茄子だからこそシンプル調理で味が決まります。まずはこの水茄子漬けを手に入れてくださいね!

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いかがでしたか? ミントやパクチーと水なす漬を合わせたさわやかなサラダは、夏にぴったりの一皿ですね。ぜひお試しください。

 

「日本の極み 泉州 水なす漬」のお申し込みはこちらから。

 

プロフィール>

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理研究家 河井あゆみ

2年半のNY滞在時に料理学校でイタリアンコースを修了し講師のアシスタントを経験。帰国後子育てを経て、2010年からイタリアンをベースにしたおもてなし・家庭料理の教室「料理教室ARNOアルノ」を主宰する。