これは一口一口がとても重厚感があるので、その通りワインを嗜むようにゆっくり味わえます。肉料理やチーズなどに合わせても相性抜群です。
上質なブドウだけを使用しているので、いつも飲んでいる安価な赤ワインに比べて、お酒が入っていないのにいいワインを飲んでいる気分になります(笑)。(本文より)
今回、グルメライターである猫田しげるさんに試飲いただいたのは、「山形の極み 山形県置賜産 ノンアルコール赤ワイン」です。このブログでも、数々の銘酒レポートを届けてくれている猫田さんですが、果たしてノンアルコールの赤ワインの味わいはどうだったのでしょうか。
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こんにちは。「365日、1日たりとも休肝日を設けない」がモットーのお酒好きな私ですが、飲む相手がお酒を控えていたり、車で来ていたりする時は、さすがに自分だけ気分よく酩酊するのも悪いなあと思います。そんな場合はノンアルコールドリンクで代替しようとするのですが、どうもノンアルだと「お酒感」がなく、かえってアルコールが欲しくなってしまう…と逆効果なこともよくあります。
と、そんな時にピッタリなドリンクと出会いました。「山形の極み 山形県置賜産 ノンアルコール赤ワイン」です。
見てください、この高級感のあるパッケージ。ワインじゃありませんって言われても信じられないですよね。
なんでもこちらは、山形県南部に位置する置賜地域で長年育てられてきた生産量日本一のデラウェアを100%使用し、デラウェア特有の強い甘みをデザートワイン風に仕上げた新感覚のアルコールフリー飲料。
おきたま農業協同組合で立ち上げた「おきたまオリジナルブランド商品開発プロジェクト」によって開発された商品で、監修はイタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」オーナーシェフ奥田政行氏によるものです。
実は置賜地域は江戸時代初期から続く県産ブドウの発祥地。盆地特有の寒暖差が大きい気候により、着色がよく糖度が増し、良質な土もデラウェアの栽培に適しているのだそう。
今でもこの地域では一つ一つ手作業によって一枝あたりのブドウの房数を制限し、甘みがのった種のないデラウェアを生産しているのです。
瓶を開けた瞬間、本当にワインのようなブドウの芳醇な香りが漂いました。グラスに注いだ真紅の色は、もうどこからどう見ても立派な赤ワインです。
一口味わってみると、想像をはるかに超える濃厚なブドウ感! 「苦み」成分がしっかり残っていて、単なるジュースとはまったく違う渋みとコクを感じられます。これは独自の搾汁法で、苦み成分のポリフェノールが多く含まれる果皮ごと加熱して引き出された味わいなのです。
普通のジュースだとゴクゴク飲めてしまいますが、これは一口一口がとても重厚感があるので、その通りワインを嗜むようにゆっくり味わえます。肉料理やチーズなどに合わせても相性抜群です。
上質なブドウだけを使用しているので、いつも飲んでいる安価な赤ワインに比べて、お酒が入っていないのにいいワインを飲んでいる気分になります(笑)。
氷を入れると苦みがまろやかになりますので、お子さまはジュースとして味わえます。
ただ、お酒好きな方は氷なしで軽く冷やしていただくのがオススメです。
このワイン、ではなくノンアルコール飲料、「お酒の代わり」に飲むのはもはや失礼な気がしてきました。これほど甘みと渋みと酸味のバランスが良く、フルボディ並みに重厚感があるドリンクは、ワインを超えた飲み物です。
もともとお酒を召し上がらない方にも、お酒好きだけど飲めない方にも、朝から飲みたいけど気がとがめるという私のような人にも、お酒を超えるジュースとしてぜひおすすめしたいドリンクですよ。
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猫田さんから、“ワインを超えた飲み物”と評された「山形の極み 山形県置賜産 ノンアルコール赤ワイン」。ノンアルコールの赤ワインなんて、ブドウジュースと似たようなもの、と思っている方にこそ、ぜひ味わっていただきたい逸品です。
猫田しげる
食関係の編集ライター。タウン誌、グルメ情報誌、レシピ本、新聞の地域情報版などの媒体で15年以上取材執筆。美味しいものからちょっと変わったものまで、食に関するあらゆることを愛し、日々発信中。