ぱりっとした皮から優しい甘みと酸味が広がって、あぁこれぞ日本のさくらんぼの味!甘すぎず、程よい酸味がバランス良く、いくらでも食べられそうです。
この優しく、爽やかな味わいはフレッシュでいただきたいところ。
さくらんぼ本来の味わいをそのまま楽しめるレシピを考えてみました。(本文より)
今回は、先取りでお取り寄せできる山形のさくらんぼ「紅さやか」をお試しいただきました。さくらんぼのパスタを含め、さくらんぼを堪能できるレシピは必見です。では、さっそくご覧ください!
-----------------------------------------------------------------
こんにちは!
料理家の岡嶋美香です。川崎市で料理教室イル・レガーメを主宰しております。
今回は「日本の極み」シリーズの「山形のさくらんぼ」を試食させていただきました。さくらんぼと言えば山形ですが、収穫時期は6月くらいが中心でしょうか。こちらが届いたのは4月半ばで、紅さやかという早生種のさくらんぼ。
4月にさくらんぼが食べられるなんて何だか贅沢な気分です。調べてみると紅さやかは佐藤錦とセネカの交配種で、早生種の中では大き目だそう。箱を開けるとルビー色のさくらんぼが宝石のように並んでいて、わぁ!と胸が高鳴りました。
届いた箱がさくらんぼの柄でまた可愛いんです。一目で中身はさくらんぼと分かるパッケージですが、デザインは東北芸術工科大学学長でアートディレクターの中山ダイスケ氏によるものだとか。上質な箱とデザインは贈り物にも安心して使えそうですね。
ダイヤをイメージしたパックが3つ入っていました。どのさくらんぼも綺麗なルビー色で艶々と美しく、丁寧に詰められています。
じっくりと甘みと美しさに磨きをかけた極上のさくらんぼを、リンベルがさらに厳選してお届けしますと記載されています。
さくらんぼの旬はわずか10日程度。むらなく綺麗なルビー色に育てて出荷するのにどれほどの時間と手間を要したのか・・そう思うと一粒一粒がより輝いて見えました。
それにしても、さくらんぼってどうしてこんなにフォトジェニックで可愛いんでしょう。普段出さない器もつい使いたくなります(笑)
いつまでも眺めていられそうですが、ひとつお味見してみます。
ぱりっとした皮から優しい甘みと酸味が広がって、あぁこれぞ日本のさくらんぼの味!甘すぎず、程よい酸味がバランス良く、いくらでも食べられそうです。
この優しく、爽やかな味わいはフレッシュでいただきたいところ。
さくらんぼ本来の味わいをそのまま楽しめるレシピを考えてみました。
「さくらんぼとフルーツトマトの冷製パスタ」
(材料 2人分)
フェデリーニ・・・60g
さくらんぼ・・・10粒
フルーツトマト・・・1個
オリーブオイル・・・大さじ2
レモン果汁・・・小さじ2
ホワイトバルサミコ・・・小さじ1
ミント・・・1枝
塩 ・・・小さじ2/3
白胡椒・・・少々
(作り方)
1.さくらんぼは種を取って半分に切り、フルーツトマトは湯剥きする。フルーツトマトの1/4はブレンダーでまわして残りはくし形に切り、ミントは細かく刻んでおく。
2.ボウルに塩、胡椒、レモン果汁、ホワイトバルサミコを入れてよく混ぜ、1を加えて冷蔵庫で冷やす。
3.1Lに対して10gの塩を入れた湯で、通常の茹で時間より1分長くフェデリーニを茹で、ざるにあげて冷水で洗う。水気をしっかりと拭き取り、2のボウルに入れて混ぜる。塩胡椒、オリーブオイルで味を調えて器に盛って仕上げる。
さくらんぼとオリーブオイルをマリネして、香りと旨味をソースに移しておくのがポイントです。
「さくらんぼのフレンチトースト」
(材料 2人分)
さくらんぼ・・・15粒
バゲット・・・4切
牛乳・・・ 60㏄
卵・・・1個
きび糖・・・10g
バニラエッセンス・・・少々
バター・・・20g
A 水切りヨーグルト・・・大さじ2
A 生クリーム・・・40㏄
A グラニュー糖・・・小さじ1
粉砂糖・・・適量
はちみつ・・・適量
(作り方)
1.ボウルに卵を割り入れて溶き、きび糖、牛乳、バニラエッセンスを入れて混ぜる。
2.1をバットに移し、3cmの厚みに切ったバゲットを入れる。両面返しながら、一晩卵液に浸す。
3.Aのクリームを作る。水切りヨーグルトにグラニュー糖を混ぜ、泡立てた生クリームとあわせる。
4.フライパンにバターを溶かし、両面弱火でじっくりと焼く。
5.器にフレンチトースト、3のクリームとさくらんぼをのせ、お好みで粉砂糖とはちみつをかけて仕上げる。
まだたくさんあったさくらんぼをはちみつとレモンでマリネし、パンナコッタに添えてみました。この食べ方はヨーグルトやパン、チーズ等に添えても美味しいかと思いますので、良かったらやってみてください。
プロフィール
岡嶋 美香
料理家、フードクリエーター。
シエナ料理学院でイタリア料理を学んだ後、現地リストランテWalter Ridaelliでスタージュとして勤務。帰国後イタリア料理教室を主宰。2008年から2015年にタイ・中国に住まいを移して現地の料理を学び、中華人民共和国認定高級茶芸師、点心技師、調理師の資格を取得。またJSAソムリエの資格も持つ。現在は季節ごとにテーマに沿った料理教室「イル・レガーメ」を主宰する傍ら、企業様のレシピ開発や料理画像提供、ワインと料理をテーマにしたコラム執筆、出張料理、料理イベント等幅広く活動中。