RINGBELL BLOG

カタログギフトのリンベルが日本中から厳選した逸品を、美食のプロがテイスティング

「山形県 高畠町三条目産 ラ・フランス」料理家・伊藤くみさん

むいているそばから、甘い香りが立ちのぼります。ねっとりと緻密な果肉、したたる果汁、繊細でバランスの良い甘味。ん~!エレガント。今まで食べてきたラ・フランスと全く違う印象です。

あれこれ堪能してわかったのは、なぜこのラ・フランスはこんなに存在感があるのか。それは、甘くてジューシーなだけでなく、緻密な肉質と強い芳香が、他のラ・フランスと違うエレガントさを醸し出しているんだと感じました。

(本文より)

 

今回は、フランス家庭料理の料理教室から、レシピ開発、料理撮影などのお仕事「フードスタイリスト」としてもご活躍の伊藤くみ先生に「山形県高畠町三条目産ラ・フランス」をお試し頂きました。

ぜひ、伊藤先生の試食レポート記事ご参照いただき、山形県の上質なラ・フランスをお試しください!

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こんにちは。料理家・フランス惣菜研究家の伊藤くみです。

今回試食させていただいたのは、リンベル様の「日本の極み」シリーズの「山形県高畠町三条目産のラ・フランス」です。

山形の出身の私にとって、ラ・フランスは馴染み深いフルーツです。毎年いただいているので、なんとなくお味の想像はついていました。

 

でも…届いたのは、想像を超える上質なラ・フランスでした!

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洋梨が傷つかないように配慮されているのでしょう、緩衝材がたくさん入った外箱から中身を取り出すと、しっかりとした質感の木箱がでてきました。わくわくするようなスタイリッシュな外装です。そして、ふたを取ると思わず「あっ!!」と声をあげてしまいました。

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それは鼻腔をくすぐる、甘く芳醇な香りが強く感じられたからです。
まだラ・フランスは見えていないのに、確かに感じられます。
そして現れたのは艶やかな果実。

ああ、なんてきれいな自然の色なんでしょう。

後から箱を開けた家族は、みな同じように「あ!」とか「お!」と反応していたので、その香りの強さを何度も実感しました。

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さてサイズはというと、私には大玉に感じられたのですが1玉310~340gで、調べてみると7段階あるラ・フランスのちょうど真ん中、3Lサイズでした。山形県南陽市の三条目では、あえて大玉にせず、凝縮した本来の味を堪能できるように栽培されているそうです。実がのしまった果肉は、中玉とは思えないツヤと存在感があります。

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洋梨類は、食べ頃が難しいといわれていますが、このギフトにはきちんと「食べ頃のみきわめ方」が書かれた紙も梱包されています。ラ・フランスの肩の部分がやわらかくなったら、さぁ召しあがれ、と。

 

2~3日待って、食べ頃になったので早速切ってみました。

食べ頃になった洋梨は、ナイフが滑るようにするするむけます。そしてむいているそばから、甘い香りが立ちのぼります。ねっとりと緻密な果肉、したたる果汁、繊細でバランスの良い甘味。ん~!エレガント。今まで食べてきたラ・フランスと全く違う印象です。

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まず、甘じょっぱいおつまみに、「ラ・フランスとゴルゴンゾーラのタルティーヌ」を作りました。
バゲットの上に、薄く切ったラ・フランス、そしてゴルゴンゾーラチーズ、刻んだ胡桃をトッピングします。ねっとりと甘くとけるようなラ・フランスの食感にブルーチーズのしょっぱさ、ナッツ系の香ばしさが相まって、ついついワインが進みます。
これはフランスでも定番の組み合わせなのです。

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生食をたっぷり楽しんだ後は、さらにコンポートもおすすめです。

コンポートは日持ちがするし、生食とまた違った魅力があります。洋梨と相性の良い白ワイン、バニラを加えることで、さらにまろやかで芳醇な大人のデザートになります。
●ラ・フランスのコンポート

<材料>
ラ・フランス          3~4個
A)グラニュー糖      180g
A)水             300ml
A)白ワイン         200ml
A)バニラオイルまたはペースト 3滴または小さじ1/4
A)レモン汁         大さじ1.5
*ラ・フランスは少し食べごろになったものが適しているが、やや硬めでもよい。

<作り方>
1)鍋にAの材料をすべて入れて一度沸かして火を止める。
2)ラ・フランスは皮をむき半割にして、芯の部分をスプーンなどでくり抜く。
3)1)の鍋に2)を入れて、弱火で15分加熱する。
4)火を止めて粗熱を取る。
*保存は冷蔵で2~3週間、冷凍で半年。必ずシロップに浸しておく。

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実は、ラ・フランスを煮たAのシロップ液は、そのまま冷凍庫で凍らせると、かなりおいしいシャーベットになるんです!果肉が全く入っていなくとも、香りがたっぷりしみているおかげで、レストランで出てくるようなシャーベットになっちゃいます。余すところなく、まるごといただける大人のスイーツです。

あれこれ堪能してわかったのは、なぜこのラ・フランスはこんなに存在感があるのか。それは、甘くてジューシーなだけでなく、緻密な肉質と強い芳香が、他のラ・フランスと違うエレガントさを醸し出しているんだと感じました。

大切な方への上質な贈り物に、お薦めしたい一品です。

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山形の極み 山形県高畠町三条目産 ラ・フランス2kg ご注文はコチラ

 

 

プロフィール

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料理家・フードスタイリスト 伊藤くみ(Kumi Ito)
料理好きを育てる「フランス家庭料理教室IMAGINER」(東京都渋谷区)を主宰。
「身体に優しく、おいしい、笑顔あふれる食卓をご自宅に」をコンセプトに、再現しやすい家庭料理をご紹介。23年目の教室には、のべ11000人以上が参加。現在はオンラインレッスンも実施。フードスタイリストとして、企業・メディア・雑誌のレシピ開発、商品開発、店舗のメニュー提案、料理撮影スタイリングなどを積極的に行う。

Webサイト: https://itokumi-foodie.com/

Instagram : https://www.instagram.com/kumiito/