なんとフォークを刺した部分から、肉がほろりとほぐれてしまいました。肉汁が多すぎて形を保っていられないようです。プリッとした弾力はあるのに、フォークを入れると柔らかくほどけ、口に入れるととろける。こんなハンバーグ、食べたことがありません。霜降り肉100%の威力を思い知りました。
(本文より)
グルメライターの猫田しげるさんに、「山形の極み 米沢牛やわらかハンバーグ」をご試食いただきました。このブログでも、数々の「極み」のお肉を堪能してきた猫田さん、今回はハンバーグのレポートをお届けします!
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ブランド肉を使ったハンバーグのお取り寄せって、結構多いですよね。実は今回、ハンバーグの試食をさせていただけると聞いて、正直思ったのは「上手に焼く自信がない!!」ということです。
しかし……箱を開けて見た説明文には、なんと「冷凍のまま10分湯煎してお皿へ」と書かれているではありませんか!
本来、霜降り肉を使うハンバーグは非常に柔らかいため焼くのが難しいのですが、こちらは家庭でも湯煎調理だけでおいしくいただけるように工夫されています。米沢牛のジューシーな旨みを一滴もそこなわず、最高においしい状態で口に運べるようにという米沢牛への情熱がなせる技。開発者様ありがとうございます!と言いたくなります。
しかし、次に心配したのはソース。こんなにいいハンバーグに合う高級なソースは用意していないわ……と戸惑ったのですが、見ると袋の中にはソースも一緒に封入されています。つまりこれは、お皿さえあれば何もいらない、究極に手軽で贅沢な最高級のハンバーグということです。
さっそく湯煎。5分くらいでソースがとけているので、焦ってすぐ火を止めそうになりますが、しっかり中までふっくら仕上げるには10分待たないと駄目なようです。
長い10分、されど幸せな10分ですね。
お湯から上げて袋を開けた瞬間、湯気とともに和牛の肉肉しい香りが漂いました。
「肉料理店の匂いだ!」と感動してしまいます。
お皿に移し、まずはシンプルにそのままでいただくことにします。
ビックリしました。お皿に移す時はソースと一体化しているほど柔らかかったのに、ナイフを入れると、はね返されるほどの弾力が手先から伝わるんです。肉の粒ひとつひとつがしっかり形を保っていて、霜降りの脂を内包しながらギュッと結合しているようです。
肉以外のつなぎが多かったり、機械でミンチを液状に練ったハンバーグではこんなプリプリ感はありません。まさに「肉の塊を切っている」という実感があります。ゴロゴロとした粗挽き肉の間から、肉汁がじゅわ~っとあふれ出てきます。
カットしたハンバーグをフォークで持ち上げようと思ったら、なんとフォークを刺した部分から、肉がほろりとほぐれてしまいました。肉汁が多すぎて形を保っていられないようです。プリッとした弾力はあるのに、フォークを入れると柔らかくほどけ、口に入れるととろける。こんなハンバーグ、食べたことがありません。霜降り肉100%の威力を思い知りました。
口に含んでいると、肉の食感の中に、シャキッとした歯応えと和風のだしのような香りをほのかに感じます。それはみじん切りにした生のタマネギとしいたけ、そして酒粕が入っているからなんです。でもわずかに感じる程度。肉の味わいを前面に主張しながら、これらは裏方となって、肉の旨みと食感、コクを引き立てています。
ソースもまた秀逸なんです。醤油ベースでゴマの風味が立っていて、肉の味を邪魔しません。
甘く濃いソースでごまかすのではなく、あくまでも肉の味に自信があるということを実感します。
そのままで食べるのはもちろん、この和風ソースには大根おろしもよく合います。
肉汁とソースを吸った大根おろしだけでもご飯が食べられるほど(笑)。
ちょっと冒険して、とけるチーズをのせてみたところ……これがベストマッチ!
ソースの味をマイルドにしてくれ、肉汁とチーズの相性も抜群。かなり贅沢なチーズハンバーグです。
これは「ハンバーグ」の域を超えているのではないでしょうか。「霜降りの粗挽き肉を丁寧にまとめたジューシーな肉料理」とでも表現したくなる、とても贅沢なご馳走です。
そして何より、解凍もグリルも不要で、冷凍のまま湯煎ですぐに食べられるのが魅力的。相手の調理の手間を心配しなくてもいいので、忙しい人や男性、料理の苦手な人などへのギフトに最適だと思いました。
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いかがでしたか? 解凍もグリルも不要、最高においしい状態で簡単に食べられる点も、大きな魅力に感じたようですね。今回のレポートのように、そのまま味わったり、大根おろしでさっぱりいただいたり、チーズをのせてみたり……と、お好みにあわせたアレンジもでき、どんな方にも喜んでいただけるハンバーグです。贈り物はもちろん、ご自宅でも召しあがってみてはいかがでしょうか。
「山形の極み 米沢牛やわらかハンバーグ」のお申し込みはこちら。
猫田しげる
食関係の編集ライター。タウン誌、グルメ情報誌、レシピ本、新聞の地域情報版などの媒体で15年以上取材執筆。美味しいものからちょっと変わったものまで、食に関するあらゆることを愛し、日々発信中。