うーん!華やか~~!!
ボトルのカッコよさから受けた男性的なイメージよりも、想像以上に香りが華やかです。甘さはあるものの甘ったるいわけでなく品のある甘さ。結構とろみ感もあります。美味しいなぁ。料理と一緒に楽しむならば「脇役」ではなく「主役」のお酒です。
(本文より)
今回は料理研究家の坂東万有子さんに世界で注目を集めるSAKEを代表する一品を生みだす「寿虎屋酒造」のまさに一品「蔵人秘蔵」ごお試し頂きました。バニラアイスとのゆずとの意外なマリアージュ!!必見です。ではさっそくご覧ください。
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こんにちは。料理研究家の坂東万有子です。
数年前の日本酒ブーム以来、ワイングラスで大吟醸を飲むスタイルを知って「そうか!自由に楽しんでいいんだ!」と思ってから日本酒に対する苦手意識がなくなり、学びたい意欲が出て色々と飲み比べています。日本酒も発酵食品のひとつですから、各地の気候風土や造り手による個性が反映され多様性に富んでいるのが興味深く、酒器や飲む温度によって味わいが変化するのも面白いですよね。
贈り物で戴いたりお取り寄せした地酒と料理を並べた食卓を囲めば、自宅にいながら旅気分です。
今回はリンベル様「山形県 寿虎屋酒造 純米大吟醸生酒 蔵人秘蔵」を試飲レポートさせていただきます。
手元にギフトが届いた気持ちになってご覧くださいね。まずはパッケージから。
丁寧に梱包された桐箱入りで届きました。ワレモノの酒瓶もこれなら安心。
リンベルさんのパッケージはいつも素敵。さすがカタログギフトのパイオニアです。
ひとつひとつの食べ物のストーリーにきちんと向き合ってデザインされているところが好きです
箱を開けます。
わぁ かっこいい~~。マットブラックのボトルに金色の文字が映えますね。雰囲気がある。
米どころである山形県は高級吟醸酒が有名でフルーティな日本酒が多い印象です。寿虎屋酒造さんは山形県で約300年前の江戸時代中期から続く老舗酒蔵。今回のお酒「純米大吟醸生酒 蔵人秘蔵」は冬期の寒しぼり期間限定だからできる、一般的な“出荷前の火入れ”をせず搾りたてを瓶詰めした原酒のため、香りが華やかで上品な甘さがある純米大吟醸とのことです。
マットブラックの酒瓶は遮光ができ品質劣化防止にもなります。
日本酒度は―2で、やや甘口。知る人ぞ知る日本酒造好適米「雄町」使用し精米歩合48%、アルコール度数16度とラベルに記載あり。
この金具がついた「キカイ栓」もレトロで、300年の歴史を感じさせつつ高級感がありますね、素敵です。
キカイ栓は高い密封性があるため、主にスパークリングなど発泡性がある飲料に用いられる方法です。こちらも無濾過原酒ですので開栓した直後は微量な発泡が感じられました。
よくみるとリンベル極みシリーズの「極」の文字がちゃんとデザインされています。かわいい!
細かいところまで施されたデザインは、受け取ったギフトの満足度が上がりますよね。大切に作られたお酒を楽しむ心の準備ができましたので、いよいよ試飲です。
まずはこちらの酒器で、冷やしていただきました。
うーん!華やか~~!!
ボトルのカッコよさから受けた男性的なイメージよりも、想像以上に香りが華やかです。甘さはあるものの甘ったるいわけでなく品のある甘さ。無濾過原酒ならではの力強さがあります。
結構とろみ感もあります。美味しいなぁ。料理と一緒に楽しむならば「脇役」ではなく「主役」のお酒です。ゆえに食前酒だと強いですし、お刺身だと負けちゃうと思うので、食中酒が良いかなと。
こういったグラスでスワリングすると、より華やかな香りが楽しめました。和食以外とも相性が良さそうだ…ということで、いろいろな食材を食べながら好みのマリアージュを探しました。その中のひとつが、日本酒と同じ発酵食品のひとつであるチーズを使った料理です。
■れんこんのステーキ パルミジャーノレッジャーノがけ
<材料>2人分
れんこん・・・1節
バター・・・小さじ1
白だし・・・小さじ2
あらびき黒こしょう・・・少々
パルミジャーノレッジャーノ・・・大さじ1/2
<作り方>
1.れんこんを4~5mm厚に輪切りする。フライパンにバターを中火で熱して1を並べ入れ、フタをして2分蒸し焼する。
2.両面を返しながら焼き色をつけたら白だしを加えてからませる。あらびき黒こしょうとすりおろしたパルミジャーノレッジャーノをふる。あればカイワレ菜など添える。
無農薬れんこんが手に入ったので、よくあらって皮ごと厚めの輪切りに。
香ばしく焼いたれんこんのシャキシャキ感、白だしの塩気でお酒がすすむ1品ですが、そこへチーズの発酵風味が加わる事で華やかな香りの「純米大吟醸生酒 蔵人秘蔵」との相性がぴったりです。
もうひとつは、ちょっと変わった楽しみ方なのですが。「純米大吟醸生酒 蔵人秘蔵」を飲んだ瞬間からピンときていて、試したかったのはデザートです。
■日本酒ゆずアイス
<材料>2人分
バニラアイス・・・2カップ分
ゆず果汁・・・小さじ2
ゆず皮(千切り)・・・適量
純米大吟醸生酒 蔵人秘蔵・・・大さじ1
<作り方>
1.アイスをカップに盛りつけ、ゆず果汁をかけてゆず皮をのせる。
2.食べる直前に「純米大吟醸生酒 蔵人秘蔵」をかけ、あればミントの葉を添える。
アイスにリキュールをかける食べ方、ありますよね?
「純米大吟醸生酒 蔵人秘蔵」はワインなどに比べてアルコール度数が高く、しかも香りが華やかなので絶対にぴったりなのではと思っていたのです。チョコアイスなどいくつか試したのですが、バニラベースで柚子の香りと日本酒の風味がマッチするこちらのレシピが一番おすすめです。米粉アイスなど入手できればそちらもおすすめです。すごく大人なアイスクリームの完成。普通のアイスクリームが、懐石料理で一番最後に出てくるデザートのようにグレードアップします。みなさまのお好みにも合うとよいのですが。
以上、「山形県 寿虎屋酒造 純米大吟醸生酒 蔵人秘蔵」を試食レポートでした。
みなさまにもお試しいただき、お好みのマリアージュを見つけていただけたらと思います。可能なら情報交換してお互いに楽しみたいですね(笑)。
■プロフィール
料理研究家 坂東 万有子 (ばんどう まゆこ)
「SOY食クッキング」主宰。ELLE gourmetフードクリエイター、大豆ミート料理研究家。メディア・企業へのレシピ提供、料理教室主宰、コラム執筆、地域振興案件などに携わる。著書に「大豆ミートのヘルシーレシピ」「Dr.クロワッサン ちょい足し蒸し大豆ダイエット」。
・ホームページ https://soy-shoku.com/
・Instagram https://www.instagram.com/mayuko_bando/