焼肉でも定番のカルビは肉の旨みと歯ごたえがしっかり感じられます。
ザブトンは肩ロースの一部ですが、上品でとろける食感とコクのある味わい。
脂がよく乗っていて舌の上ですぐ溶けてなくなってしまいそうでした。
アレンジしても、素材そのものが美味しいのでどちらでも美味しくいただけました。
(本文より)
今回は、フードコーディネーターとして活躍する佐々木沙恵子さんに、山形牛の焼き肉セットをご試食頂きました。
焼き肉として以外の楽しみ方「レシピ」もご紹介頂いたので、是非、最後まで記事をご確認ください。
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こんにちは、フードコーディネーターの佐々木沙恵子です。
いかがお過ごしですか?
今回は、ちょっと贅沢に・・「山形牛 焼肉セット(上カルビ・ザブトン)」を試食させていただきました。
山形牛とは、山形県内で30ヶ月以上かけてじっくり育てられた黒毛和牛のこと。
米どころである山形の豊富な肥料と水に加え、夏は暑くて冬が寒い、さらに昼夜の大きな寒暖差と、気候の変化が大きい風土で育てられることで、キメが細かく適度にサシが入った肉質になるそうです。
特に、濃厚でまろやかな味わいの赤身と甘みがある脂質のバランスがよいのが特徴だとか。
関西在住のため上質な牛肉といえば手に入りやすい神戸牛や松阪牛をいただく機会が多いので、山形牛を試食させていただくのを楽しみにしていました!
今回試食させていただいた山形の極みは、山形牛の中でも特に上質で柔らかくて美味しいA5ランクのメスの肉。山形県上山市の篠原精肉店より、切りたての上カルビと希少部位であるザブトンがセットになって届けられます。
届いたのはチルド便のダンボール箱。黒いダンボールに牛のイラストが描かれています。
極みシリーズのパッケージはいつもスタイリッシュでおしゃれなデザインなので、ギフトにぴったり。
冷蔵で4日間保存可能だそうです。
箱を開けると焼肉セットのパックと、山形牛や調理方法の説明書きが入っていました。
まずはお肉そのものの味を味わうために、シンプルに焼肉としていただくことに。
焼肉でも定番のカルビは馴染みがある部位ですが、肩バラからわずかにとれるサンカクバラと、ウチバラという部位の組み合わせ。肉の旨みと歯ごたえがしっかり感じられます。
肉の風味を味わうために薄味のタレをつけるのがおすすめだそう。
ザブトンは肩ロースの一部ですが、1頭から数キロしか取れない希少部位で、上品でとろける食感とコクのある味わい。
脂に甘みがあるので、甘みを引き立てるわさび醤油がおすすめとのことです。
どちらも脂がよく乗っていて舌の上ですぐ溶けてなくなってしまいそうでした。
焼肉としてシンプルにいただくだけでも十分美味しかったのですが、今回はお肉の美味しさを活かしたアレンジレシピもご紹介したいと思います。
まずは一品、サラダ仕立てのレシピです。
ザブトンとクレソンのサラダ わさびソース仕立て
<材料>(2人分)
・クレソン…2束(40g)
・ホワイトマッシュルーム…2個
・ラディッシュ…3個
・山形牛焼肉 ザブトン…100g
・塩…少々
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・酢…大さじ1
・練りわさび…小さじ2
・醤油…小さじ2
・みりん…小さじ1
・砂糖…小さじ½
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<作り方>
1. クレソンは食べやすい大きさにちぎり、ホワイトマッシュルームとラディッシュはは2mm幅の薄切りにする。<A>を合わせる。
2. 山形牛焼肉 ザブトンの両面に塩を振り、強火に熱したフライパンで両面をさっと焼く。
3. 器にクレソン、ホワイトマッシュルーム、ラディッシュを盛りつけ、ザブトンを上にのせる。<A>をかけていただく。
ポイント
・ザブトンはさっと表面をあぶるとジューシーに仕上がるのでおすすめです。
脂が多めのザブトンは、わさびや塩と合わせると脂の甘みがより引き立つので、西洋わさびとも言われる辛味があるクレソンにさらにわさびソースを合わせました。
そのままだと苦手な方も多いクレソンですが、ピリッとした辛味がザブトンの甘みを引き立て、サラダですがしっかりボリュームがある一品です。
次にご紹介するのは上カルビを使ったレシピです。
上カルビととうもろこしの焦がし醤油ガーリックピラフ
<材料>(2人分)
・山形牛焼肉 上カルビ…100g
・にんにく…3片
・とうもろこし…1/2本(100g)
・温かいごはん…400g
・サラダ油…大さじ2
・コンソメ顆粒…小さじ1 1/2
・醤油…大さじ1
・バター…大さじ1
・塩…適量
・胡椒…少々
・パセリのみじん切り…適量
<作り方>
1. 山形牛焼肉 上カルビは冷蔵庫から取り出し、室温に戻して半分に切る。にんにくは2片を薄切りに、残り1片をみじん切りにする。とうもろこしは包丁で粒をそぎ取る。
2. フライパンにサラダ油を弱火で熱し、にんにく薄切りがきつね色に色づくまでときどき裏返しながらじっくり焼く。フライパンから取り出してキッチンペーパーで余計な油を切る。
3. 上カルビの両面に塩を振り、強火に熱したフライパンで両面をさっと焼き取り出す。
4. フライパンににんにくのみじん切りを加えて弱火で熱し、香りが立ったらとうもろこしを加えて軽く焼き目がつくまで炒める。温かいごはん、コンソメ顆粒を加え炒めながらごはんをほぐす。
5. 3の上カルビをフライパンに戻し、鍋肌から醤油を回しかけ、バターを加えて全体に馴染ませる。塩胡椒で味を整え、器に盛って1のガーリックチップと刻んだパセリを散らす。
ポイント
・上カルビは肉汁を閉じ込めるために強火でさっと焼いてください。
・サラダ油に移った上カルビやにんにくの風味を活かすために、フライパンは洗わずそのまま使ってください。
にんにくの風味を効かせつつ、肉の風味を活かすためにシンプルな味付けで仕上げた、甘いとうもろこしが上カルビによく合うガッツリ系ピラフです。
ちょうど生のとうもろこしが美味しい季節なので今回は生を使いましたが、手に入らない場合は缶詰を使ってくださいね。
山形牛焼肉はシンプルに焼肉としていただいても、アレンジしても、素材そのものが美味しいのでどちらでも美味しくいただけました。
ぜひおうちでちょっと贅沢にこの美味しさを味わってみてください!
<プロフィール>
佐々木沙恵子
フードコーディネーター / Japanese Cooking Studio「WA」主宰
フードコーディネーターとして関西を拠点に、広告・Web・書籍の料理撮影のスタイリング・テーブルコーディネート、レシピ開発・撮影、コラム執筆・監修、イベント・動画出演など、料理と食空間に関わる分野で幅広く活動中。
同時に海外居住経験を活かし、訪日外国人・留学生向けに日本食料理教室を主宰、英語レシピ動画配信など、海外に向けて英語で日本料理や食文化の発信を行う。
国際唎酒師。テーブルウェア・フェスティバル2019 テーブルコーディネートコンテスト入選。
Webサイト
https://studio-3s.com/
http://japanesecooking-wa.com/