かつてない甘さの桃です。しかも甘いだけでなく、ほのかな酸味もあります。
シャクシャクとした歯応え、フルーティーな香り……、果実ひとつでこんなにドラマチックな味や食感が楽しめるなんて、さすが「金」の「秀」です。桃はよく冷やしていただくのがおすすめですが、この金秀は特にキンキンに冷やすとまた格別です。
(本文より)
グルメライターの猫田しげるさんに、今回試食いただいたのは、「日本の極み 山梨県大藤産 桃(金秀)」です。桃をはじめとする、数々の果物の名産地である山梨県からお届けする“日本の極み”のすばらしさ、たっぷりレポートしていただきました!
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突然ですが、私は北海道出身なのであまりおいしい桃を食べたことがありません。だからといってメロンばかり食べていたわけではありませんが、北海道で育てられている桃は「白鳳」「あかつき」といった品種ぐらいで、あまり力を入れて生産はしていないようです。
そんな私ですが、人生で一番といっていいほどの桃に出会いました。
それはなんと、発生率1%の希少な「金秀」という品種。桃の名産地・山梨でも、特に甘い桃が育つといわれる標高400~600mの大藤地区で育てられ、その糖度はなんと15度以上。この地では日川白鳳や浅間白桃、川中島白桃など多くの品種が栽培されていますが、まさに「金」の付く名に恥じぬクオリティの桃です。
長い説明は抜きにして、その味をレポートしましょう。女子受けしそうなかわいいデザインの箱に入っています。開ける前からテンションが上がりますね。
開けてみると……なんと鮮やかなピンク色!!
桃色って本当に桃から来ているんですね(当たり前か)。限りなく赤に近いピンクです。
切ってみましょう。
実は私、桃を切るのがとても苦手なのですが、この桃は果肉がしっかりしているので切りやすいです。以前レポートしたことのある岡山県一宮産の「清水白桃」は、とろけそうな柔らかさだったので今回も身構えていたのですが、「金秀」はスムーズにカッティングできて安心しました。
果肉もピンク色です! 透明感がある乳白色に、ピンク色のサシ(という表現でいいのでしょうか)が入っていて、蜜をたっぷり含んでいるのが見て分かります。
見てください。フォークを刺したときに、ジュワっと音が出そうなほどの勢いで果汁が溢れてきました。
食べてみますと、かつてない甘さの桃です。しかも甘いだけでなく、ほのかな酸味もあります。
シャクシャクとした歯応え、フルーティーな香り……、果実ひとつでこんなにドラマチックな味や食感が楽しめるなんて、さすが「金」の「秀」です。
桃はよく冷やしていただくのがおすすめですが、この金秀は特にキンキンに冷やすとまた格別です。より味わいがシャープになって、ジューシー感が増すようです。
ちなみにこの桃、全部いただいてみましたが、6個全て完璧な甘さで、まったくバラつきがありませんでした。さすが、一流の生産地ならではのクオリティコントロールです。
贈り物で心配なのが「甘くないものが混じっていたらどうしよう」ということですが、これなら自信を持ってプレゼントに使えますね。
おそらく北海道ではこんなプレミアムな桃が食べられないので、旬の時期に実家の両親に贈ってみたいと思います。「メロンの上を行く果物があったなんて!」と驚かれるに違いありません。
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いかがでしたか? 金秀の名にふさわしい色鮮やかさ、写真からも間違いないおいしさが伝わってくるようです。山梨県産の桃を贈るときは、ぜひこの金秀を検討してみてくださいね!
「日本の極み 山梨県大藤産 桃(金秀)」詳しくはこちらから。
猫田しげる
食関係の編集ライター。タウン誌、グルメ情報誌、レシピ本、新聞の地域情報版などの媒体で15年以上取材執筆。美味しいものからちょっと変わったものまで、食に関するあらゆることを愛し、日々発信中。