名水百選にも選ばれている
山形県月山の麓で造られた月山クラフトビール。黄金色で喉ごしすっきり!心地よい苦みもあるピルスナーと、
赤褐色でビター、穀物のアロマが印象的なアルトビール。どちらも「酵母が生きた」個性的な味わい。
大切な方への贈り物や、家飲みにもオススメです!!(本文より)
秋の薫風が心地よい季節。料理がより一層おいしく感じられるこの時期、お食事と一緒にクラフトビールはいかがでしょうか。今回お試しいただいたのは道下欣子(よしこ)先生です。イタリアでの短期留学や、ル・コルドンブルーにてフランス料理・菓子を修了、また薬膳の知識といった幅広い知見と技術をお持ちです。
味覚・視覚の両方で楽しめる「おもてなし料理」と「普段使いの薬膳ご飯」の2つを展開している道下先生ならではのレシピとともに、秋の食卓が華やぐ二種類のビールをご紹介します。
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こんにちは!おもてなし料理、薬膳料理研究家の道下欣子です。
今回は、リンベル様より発売されている「山形の極み」から、月山クラフトビールの「ピルスナー」と「アルトビール」を試飲させていただきました。
若者のビール離れが懸念されている昨今ですが、クラフトビールの人気は別格で上昇傾向だとか!最近では、全国的に点在する小規模な生産者により、こだわりを持った個性的なビールが続々誕生していますね。
その中のひとつ、こちらの月山クラフトビールは、豪雪地帯であり名水百選にも選ばれている山形県月山の麓で造られています。原料は麦芽とホップ、そしてその湧き水を使用しているそうです。
さらに、ドイツのカスパー・シュルツ社の醸造機器を使用。この機器は非加熱・無濾過で醸造するため「酵母が生きたビール」ができあがるのです。
さて、ビールが届いたので 早速 化粧箱と一緒に撮影。
なんとチルド便で届きます!温度管理にもこだわっているところが好印象。どんな味わいなのか益々気になってきました~(笑)
ラベルのデザインも素敵!贈り物としても喜ばれそうです。
ラベルの脇には「生」非加熱処理の表示。
生ビールとは加熱処理していないビールのことを指します。ジョッキに入っているビールだけが生ビールではないとのこと。大手ビールメーカーの場合、ろ過して酵母を取り除いている生ビールが大半ですが、こちらは酵母が生きたまま入っています。
まずは「ピルスナー」をいただきます!
見た目は泡立ちよく、美しい黄金色。
日本人には馴染みのある色ですね!
香りを嗅いでみると、酵母や穀物を思わせる個性を感じます。加熱処理では生まれない香りに期待が膨らみます!!
口に含んでみると、更にふくよかな香りが広がります。穀物の風味も感じられます。喉ごしはすっきり!心地よい苦みも。喉を通った後も、それらの余韻が残ります。個性がありつつもさっぱりしているので、料理の邪魔をしないビールだと思います。
ペアリングを考えるにはオールマイティな存在でしょう。中華やエスニック、揚げ物には特に合いそう!ということで、このピルスナーには、ほんのりカレー風味を付けた「鮭のエスカベッシュ」をご紹介します。
【ほんのりカレー風味のエスカベッシュ】
<材料 4人分>
鮭 …4切れ
玉ねぎ…160g
人参…40g
米粉…適量
トマト…6個
ハーブ(ディルまたはセルフィーユ、ローズマリーなど)
(マリネ液)
ワインヴィネガー…100㏄
水…180㏄
砂糖…大さじ3
塩…2つまみ
胡椒…適量
カレー粉…2つまみ
<作り方>
①玉ねぎをスライス、人参を2㎜ほどの千切りにする。
②鮭を3等分に切り分け全体に塩(分量外)をふっておく。
③浅くて広い鍋にマリネ液を加え、玉ねぎ、人参も加えて火にかける。沸いたら中火にして2分ほど加熱して火を止める。
(上記写真はマリネ液の鍋)
④鍋とは別のフライパンを用意する。鮭に米粉をまとわせて、多めの油で揚げ焼きにする。
⑤フライパンから鮭を引き上げる。同時によく油を切り、マリネの鍋に直接入れていく。
⑥ ⑤を清潔な容器に移し、粗熱が取れたら冷蔵庫で休ませる。
お皿に盛り付けて、ディルとトマトを飾ったら出来上がり!!
一晩置くと、揚げ焼きにした鮭と野菜の旨味がマリネ液に移り、より美味しくなります。ピルスナーのすっきり感が、ほんのりカレー風味のマリネ液とよく合います。3日くらいは日持ちもしますので、ぜひ月山ビールを飲む予定の前に準備してみてくださいね!
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お次はもうひとつの「アルトビール」をいただきます!
ラベルの雰囲気からも、ビター系の色を想像しますね。どんな色合いなのかワクワクします!
アルトビールは赤褐色。
ピルスナーの黄金色とは違って、レンガのように落ち着いた色でした。
この2つのビール、見た目は対称的ですがその違いについて探っていきたいと思います。
香りを嗅ぐと、穀物の香りやビターなアロマが印象に残ります。カラメルのような香ばしさも感じられます。
口に含むと香りに比例するかのように、ほど良い苦みと香ばしさがあります。ふくよかな味わいですがすっきり感もあり、飲みごたえ抜群。お醤油ベースのお料理や、鶏肉・豚肉などお肉との相性も良さそう!
ということで、このアルトビールのペアリングには、甘じょっぱいタレと卵黄をつけていただく「鶏つくね」のお料理をご紹介します。
【鶏つくね】
<材料 4人分>
鶏ももひき肉...300g
玉ねぎ...40g
椎茸...1個
生姜...10g
醤油...小さじ1
片栗粉...大さじ1
水...大さじ2(つくねを焼くときに使用)
塩...2つまみ
卵黄...4個
ししとう...8本
あさつき...適量
(つくねのタレ)
醤油...大さじ1
酒...大さじ1
砂糖...大さじ1
<作り方>
①玉ねぎと椎茸はみじん切り、生姜はすりおろしておく。
②ボールに、鶏ひき肉と①を加え、粘りが出るまでしっかり混ぜる。醤油、塩、片栗粉を加えてさらによく混ぜ、冷蔵庫で30分以上休ませる。
③フライパンに油を敷き、②を俵状に成型して並べ火にかける。片面がこんがり色づいてきたらひっくり返し、水を加えて蓋をしめ弱火で8分ほど焼く。
④焼いたつくねを皿に一旦移す。
⑤フライパンの油を軽く拭き、シシトウを炒める。
⑥シシトウを取り出して、フライパンにタレの調味料を加え強火にする。
(上記写真は醤油・酒・砂糖が入った状態)
⑦つくねをフライパンに戻して1分ほど煮絡める。仕上げにあさつきを振って出来上がり。
ぜひ、卵黄をたっぷりつけてお召し上がりください!
写真のように竹串に刺して盛り付けるとオシャレな一皿になります。プチトマトの赤を添えると、さらに華やか。味だけでなく視覚からも「美味しそう」という情報が脳に伝わり、食事をより一層 楽しむことができますよ。
つくねの甘じょっぱさが、アルトビールの苦みや香ばしさを包むようなイメージで作ったこのレシピ。ししとうの苦みはアルトビールとは異なる苦みですが、それが良いアクセントになるペアリングだと思います。
ぜひお試しください!!
いかがでしたか?
月山クラフトビールの「ピルスナー」、「アルトビール」どちらも魅力的なビールです。大切な方への贈り物や、家飲みにもオススメですので、是非お試しくださいね!
プロフィール
料理家 道下欣子(みちしたよしこ)
おもてなし料理×日々の薬膳ごはん
サローネフェリーチェ主宰
イタリア短期留学後、ル・コルドンブルーにてフランス料理・フランス菓子を学ぶ。自身の不調をきっかけに鎌倉薬膳アカデミー®で薬膳を学ぶ。
簡単で美味しく視覚からも楽しめるおもてなし料理と、季節ごとに変化する体調に合わせた普段使いの薬膳ご飯の2つのクラスを展開。双方のクラス共に、空間を楽しんでいただくためにテーブルコーディネートにも力を入れている。
ホームページ https://salone-felice.net/
Instagram https://www.instagram.com/salonefelice/