ソーセージというと、そのままいただくことを想像しがちですが、
料理の相性の良さをとても感じたので、
いろいろな楽しみ方をしていただきたいなと思いました。贈り物としてはもちろん、
ご自宅に常備しておきたい逸品ですね。(本文より)
猛暑が続き、その勢いは一向に衰えません。となると自然と食欲が減退してしまいがちですが、そんな時こそパワーフードを！こちらの骨つきソーセージは、肉の旨味はもちろんスパイスが入っているものなどもあり、食欲をほどよく刺激してくれます。エネルギーチャージにおすすめのこの食材を、青野晃子先生が素敵にアレンジしてくださいました。ぜひご覧ください。
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今回ご紹介させていただくのは、
トンデンファームの骨付きソーセージ３種。
トンデンファームは、牧場経営から手作りハム・ソーセージ等の製造、レストランの運営まで行っている北海道江別市にある会社です。
こちらで製造されているハム・ソーセージは、炭火を使って乾燥を行い、遠赤外線の効果で素早く加熱することで肉のうまみをしっかり閉じ込め、炭火の残り火を利用して白樺のチップでスモークすることで、ジューシーで風味豊かに仕上げられています。
その中でも、試食させていただいた骨付きソーセージは、トンデンファームが日本で初めて発明した人気商品。
スパイスの効いた粗びきソーセージに豚骨を刺して作られていて、骨髄から染み出る骨のエキスがソーセージの味と香りを一層引き立てくれる、というお話を読んで、どうやっていただこうかと考えながら、届くのをとても楽しみにしていました。
到着した箱を開けてみると、冷凍されたソーセージがこのように梱包されていました。
骨付きなのでとてもボリューム感があり、食べ応えがありそう。
早速冷蔵庫で解凍してみることに。
入っていたのは３種類。
・チョリソー味（３本）
・ギョウジャニンニク味（５本）
・プレーン味（３本）
まずはチョリソー味。
チリやスパイスが練りこまれた少しピリ辛な味わいということで、見た目にも辛そうです。
次にギョウジャニンニク味。
刻んだギョウジャニンニクが練りこまれたソーセージ。
ギョウジャニンニクは北海道の山菜。厳寒の北海道で行者たちが食べて苦しい修行に耐えたことからこの名で呼ばれています。
最後にプレーン味
やさしい色味でマイルドな味わいが想像できます。こしょうの粒がうっすらと見えます。
食べるときはボイルかフライパンで焼いていただくとのことだったので、まず一番気になっていたギョウジャニンニク味をフライパンで焼いていただきました。
焼くときは、肉のうまみが逃げないよう皮が破けないように焼くのがポイントです。
ナイフで切ると、お肉の弾力がしっかりしていて、皮が割けたところからじゅわっと肉汁があふれます。粗びきのお肉が美味しそう。
実はギョウジャニンニクにこれまでなじみがなく、名前の印象からにんにく風味なのかと思っていたのですが、イメージと全然違うやさしいねぎの香りでした。
ギョウジャニンニクの配合も、お肉のおいしさを引き立てることを第一に考えた、こだわりを感じる絶妙なバランス。
皮のパリッと感、お肉のうまみをかみしめるには、まずは焼いていただくのがおススメです。
お肉のおいしさがわかった後は、ソーセージと骨から出る旨味を活かすお料理を楽しみたいと思い、プレーン味をシュークルートと一緒に煮込んでいただくことに。
【材料】
ソーセージ（プレーン） ３本
シュークルート ２５０ｇ
鶏のだし汁 １００ｍｌ
白ワイン １００ｍｌ
じゃがいも １個 ※茹でて一口大に切ったもの
ローリエ １枚
【作り方】
１、鍋を中火にかけ、シュークルート、白ワインを入れて煮立てる。
２、白ワインのアルコールが飛んだら、鶏のだし汁、ソーセージ、じゃがいも、ローリエを入れ、蓋をして１５～２０分煮る。
ソーセージの旨味と香りがシュークルートになじんで、簡単なのにとても深みのある味わいに仕上がりました。シンプルな料理ほど素材の良さがはっきりとわかりますね。
プレーン味は、お肉の旨味をダイレクトに味わうのにぴったり。
焼く、ボイル、どちらにも合う。オールマイティーなお味でした。
＜食材の豆知識＞
シュークルートとは、塩漬けキャベツを乳酸発酵させてつくられている伝統食品です。
今回使ったのは、フランス シャンパーニュ地方のアンドレ・ローラン社のものです。
やさしい酸味で、そのままいただいても美味しく、お料理に使いやすいシュークルートです。
実は、届く前にどうやっていただこうか考えていたときに、真っ先に思いついたのがチョリソー味を使ったジャンバラヤ風のスパイシーな炊き込みご飯。
贅沢にも、３本のうち１本は骨から外して１ｃｍ角に切り、お米と一緒に炒めてピラフの具に。残り２本は炊くときに一緒に入れて、ソーセージの香りと旨味をごはんにしっかりしみこませました。
骨を外すときは、骨に沿って縦に切り込みを入れると、簡単に分けることができます。
とっても豪華でインパクト大の炊きあがり。
蓋を取った瞬間にスパイスとお肉の香りが広がり、一気に食欲が刺激されます。
炊ける間にソーセージの旨味や香りがお米に沁み込んでしみこんで、ご家庭で作ったとは思えない本格的な味わいに。
お米に混ぜたソーセージは、炊き込む間に旨味と辛みが溶け出してマイルドに、乗せたソーセージは、本来のピリッとした味わいがしっかり感じられる仕上がりになりました。
このスパイシーさはビールが進みます。
ソーセージというとそのままいただくことを想像しがちですが、試食させていただいてソーセージと料理の相性の良さをとても感じたので、召し上がられる際にはいろいろな楽しみ方をしていただきたいなと思いました。
贈り物としてはもちろん、ご自宅に常備しておきたい逸品ですね。
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青野晃子
料理教室La Saveur（ラ･サヴール）
辻調理師専門学校、ル・コルドン・ブルー東京校でフランス、イタリア料理を学ぶ。現在はフランス、イタリア料理の中から気軽にご家庭でも作りやすいレシピを中心に教える料理教室La Saveurを主宰。企業のレシピ開発やイベント講師、企業専任デモンストレーターとしても活躍している。
