いい香り!
とにかくジューシー!
口の中で果肉が柔らかく潰れ、ジュースを飲んでいるかのよう。
酸味と甘みのバランスがよく、味が濃い!これ、1個ではやめられない、、何個も食べたい。笑ジューシーで甘酸っぱく濃厚、一度味わったら印象に残るフルーツです。
(引用)
今回は、アメリカの味を家庭で手軽に再現できるレシピでも人気のアメリカ菓子教室を主宰、また、雑誌・テレビメディアへのレシピ提供などでもご活躍の中村紫乃先生に、「媛小春」をお試しいただきました。
中村先生の媛小春を使った驚きのレシピも試したくなります!
では、早速ご覧ください。
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こんにちは!
アメリカンベーキング教室を主宰しています、中村紫乃です。
今回試食させていただいたのは、リンベル様の『日本の極み』シリーズから、「媛(ひめ)小春(こはる)」。
名前からなんとなく、愛媛産かな、愛媛ってことはみかん系?、と想像していたら、
愛媛県で開発・栽培された柑橘、オリジナルの新品種だとか。楽しみです!
届きました届きました!
カバーには「防腐剤を使用しておりません。即開封、お願いします。」の文字。
急いで開けます!
いつもデザインが本当にかわいい。箱を開けるワクワク度が倍増します。
ウレタンをそっとめくると、おぉっ!?その柚子のような鮮やかな黄色に戸惑います。想像以上に黄色い。
表面はつるり、皮はツヤで光っています。
サイズはこんな感じ。食べ慣れているみかんくらいの大きさかな。
果肉はどんなだろう。切ってみます。
皮が薄くて実がたっぷり!外側の黄色とは一転、果肉はぐっとオレンジがかった色味です。切ったそばからジュースが滴り、断面が艶々になります!
「温州みかんのように皮を簡単に剥くことができるのも特長」とリーフフレットに。
なるほど!と、早速手で剥いてみると、みかんのようにスルスルと。
皮から華やかな柑橘の香りが立ち上がります!いい香り!この香りのちょっとしたスパイシーさはメイヤーレモンの皮と似ているかも。
早速いただいてみると、とにかくジューシー!
口の中で果肉が柔らかく潰れ、ジュースを飲んでいるかのよう。
酸味と甘みのバランスがよく、味が濃い!これ、1個ではやめられない、、何個も食べたい。笑
媛小春は、「豊かな香りとさわやかな味わいの黄金柑と、まろやかな甘みとなめらかな果肉が印象的な清見タンゴールを掛け合わせて生まれた」ものだそうです。
確かに、媛小春を食べた印象はまさしくそのまま!
黄色の皮、剥いたらオレンジ色の果肉、食べたらジューシーで甘酸っぱく濃厚、
一度味わったら印象に残るフルーツです。贈り物にも最適ですね。
早速このジューシーさを生かしてみかん大福に!と思ったものの、
うーん、大福の餅部分を作るのがちょっと面倒。ええい、衣をつけて揚げてしまいます!笑
≪媛小春の餡包み天ぷら 4~5コ/2人分≫
【材料】
・媛小春・・・1個
・あんこ ※市販・・・150~180g目安
・天ぷら粉・・・適量
・冷水・・・適量
・揚げ油・・・適量
【作り方】
1)媛小春は皮を剥き、2~3房ごとに分けておく。
2)30~35gほどのあんこを手に広げ、房ごとしっかり包み込む。
3)天ぷら粉を冷水で溶き、2の媛小春を包んだあんこ玉を天ぷら衣にくぐらせ、
170~180度に熱した揚げ油で揚げる。衣に火が通れば揚げ上がり。
*揚げ上がりが、衣は熱々、中は冷たい状態にしたければ、媛小春を包んだあんこ玉を事前に冷蔵庫で冷やしておく。
*衣を薄めにするとあんこが透けて美しく仕上がります。衣を生地として楽しみたいなら厚めに。
*包みやすいよう、あんこは固めのものをお選び下さい。
今回、揚げ油を熱するときに、油が冷たいうちから、剥いた媛小春の皮を一緒に入れて柑橘の香りを油に移しています。油が温まって皮がカリッと揚がったら焦げないうちに取り出して下さいね。
餡包み天ぷらは揚げてから暫く置いて冷めてしまっても美味しくお召し上がりいただけ、媛小春のジューシーさを存分に楽しめます。房の膜は全く口にあたらないので、取り除かなくて大丈夫です。
天ぷらはそのままでももちろん、お好みで塩を付けてお召し上がりいただいても美味しいです。
あのスパイシーな香りの皮も味わいたい!
皮も天ぷらにします!
、、と言っても、皮に衣を付けてそのまま揚げるのではなく、まずは千切りに。さつまいもと合わせます。
≪媛小春の皮とさつまいもの天ぷら 2~3人分≫
【材料】
・媛小春の皮・・・1個分
・皮を剥いたさつまいも・・・200g目安
・薄力粉・・・適量
・天ぷら粉・・・適量
・冷水・・・適量
・揚げ油・・・適量
※好みで山椒塩を添えて
【作り方】
1)皮を剥いたさつまいもは長さ5~7cm、幅1cm程度の拍子切りにして水につけておく。
2)媛小春の皮は細く千切りにする。
3)1のスティック状さつまいもの水気をしっかりキッチンペーパーで拭き取り、薄力粉 を薄くはたく。
4)天ぷら粉を冷水で溶き、さつまいも2本ほどと千切りにした皮を適量取って衣をつけ、160~170度に熱した揚げ油で揚げる。さつまいもに火が通れば揚げ上がり。
*媛小春の皮の白いワタ部分をそぎ落とすと揚げたときに焦げやすくなるので、ワタをつけたまま、剥いた皮そのままを千切りにする。
揚げた媛小春の皮はお菓子のような味わいに。
同じミカン科の山椒を塩と混ぜ、山椒塩でお召し上がりいただくとよりいっそう美味しくなります。
山椒塩は餡包み天ぷらにも合います。
揚げ物が苦手、という方には、手軽にキャロットラペと合わせて。
≪媛小春とキャロットラペ 1~2人分≫
【材料】
・にんじんの千切り・・・100g
・あら塩・・・小さじ1/8
・オリーブオイル・・・大さじ1
・媛小春・・・1個
・キャラウェイシード・・・適量
【作り方】
1)にんじんはスライサーで千切りにして粗塩でもみこみ、8~10分ほど置く。
2)媛小春は皮を剥き、膜のない果肉の状態にする。
3)1の水気をしっかり絞る。*にんじんは80gほどになる。
4)3のにんじんにオリーブオイル、2の媛小春の果肉、キャラウェイシードを和え、皿に盛り付ける。
*にんじんは水気をきっちり絞って媛小春のジュースをしっかり吸わせます。
*キャロットラペに一般的によく合わせるクミンシードは香りが強いため、今回は媛小春を楽しめるよう、キャラウェイシードにしましたが、もちろんお好みで。
果肉を取り出すときに出たジュースもしっかりにんじんに加えて下さいね。
味をみて、お好みで、塩、砂糖など足して調整して下さい。
生産量がまだごくわずかで「幻の柑橘」とも言われている「媛小春」。
印象に残る贈り物をしたい方には最適なギフトになりそうです。
プロフィール
アメリカンベーキング教室 just baked! 主宰 中村紫乃
東京都港区に三代続くフランス料理店に生まれる。 ル・コルドン・ブルーで学び、ダロワイヨ・ジャポン等での菓子職人時代にはコンクール入賞も経験。 「毎日でも食べたい」アメリカ菓子に出合い、2008年よりアメリカ菓子教室を主宰。2020年からは動画・レシピ配信するウェブクラスも開催。
アメリカ各地200軒近くのベーカリーを一人めぐって追求した今のアメリカの味を、家庭で手軽に再現できるレシピは幅広い層に喜ばれている。
雑誌・テレビメディアへのレシピ提供、企業のレシピ開発、外部クッキングスタジオでの講師など行う。
HP:https://justbaked2008.wixsite.com/justbaked
Web Class HP:https://justbakedweb.wixsite.com/webclass
Instagram:https://www.instagram.com/justbaked2008/